kxyy

あのとき見上げた月はあんなに綺麗だったのに。

「愛」とは

相手への思いやりが「愛」だとするならば、この気持ちは「愛」と呼べないのだろう。
相手のことを好きかどうかすら分からなくなってしまった私は
きっと今は「恋愛」していないだろうなと思う。
肩書きだけの「恋人」だけで繋がって、どれだけ経っても交わることのない
平行線のようなもので
相手が一歩こちらへ近づけば、逃げて逃げてその距離を保っている。

相手が並べる愚痴も会うたびに聞いて
それが何だろうと相手に寄り添うことができず
ただその場を取り繕うだけの言葉をつらつらと並べては
相手の態度にめんどくさいという思いが芽生えてしまう。
なんで自分を押し殺してまでこんな相手のそばにいるのだろうかと
自分の立ち位置を再認識してしまう。
きっと私以外の誰かならもっと相手を心配するような言葉をかけただろうな。

相手が楽しみだと言っていたイベントごとにすら
全然楽しみだと思えない私に嫌気がさす。
あんまり乗り気じゃないね。だって乗り気じゃないもん。
きっと数年前の私だったら
わくわくして色んなものを新調して
心を躍らせながら色んな計画を立てていたはずなのに。
なんでこの世界は白黒になってしまったのだろう。
こんな感情いつかは終わりにするしかないのに。
終わりにする勇気すら湧いてこない私。