光が見えた
あの彼氏との一悶着から一年が経っていた。
いつからだろう、上手く笑えるようになっていたのは。
あの日、このまま結婚する気がないのなら別れたいと告げられた時
私は悲しいと、嫌だと感じて、どんな思いで彼氏がこの一日を過ごしていたのかを
想像すると涙が出てきた。
去年の夏頃、彼氏に対して将来のことを「前向きに考える」と言ったまま
なあなあにしていた。ぬるま湯に浸かっていた。
本当はそのあと、私の心の中で葛藤があったけど
彼氏には言わずに自分の中で消化させた。
彼氏が一人暮らしする話が進んで、物件を探しているときに
2~3年住みたいと思っていると話しているのを聞いて
私のことをどう思っているのかとも思ったけれど
私は今の関係が心地よくて言及せずに、放置していた。
私とは話し合える関係が作れて、結婚するなら私が良いと言ってくれて
「幸せにするから」と照れながら言ってくれた。
出産するときの恐怖みたいなものが全部無くなったわけではないけど
何となくこの人となら大丈夫。みたいな心強さを感じた。
この一年間で彼氏が変わってくれたからなのかもしれない。
私が結婚するにあたって不安になっていることを話すと
そこまで考えすぎなくてよくない?とか的確なアドバイスをくれるようになった。
仕事の悩みに関してもそうだ。
きっと面倒だっただろう調べものもしてくれて
なんだか関心してしまった。嬉しかった。
私が一年前に「頼りない」と言い放った言葉が影響しているのだろうか。
あまり食事に関して美味しいと言わない彼氏が
最後の一口を私にくれたのは愛を感じた。
一年前は考えもできなかった彼氏となら上手くいくかも
なんて自信が心の中に湧き上がってきた。
こんな私のことを受け入れてくれて
ありがとうの感謝の言葉しかない。
これからお金貯めよう。がんばろう。