きっかけさえあれば

きっかけさえあれば別れる決意をしてしまうんだろうな。

「来週はちょっと一人で過ごしたいから会えない」

この言葉は彼氏をどんな気持ちにさせたのだろうか。

私は何をしたくて一人になりたいのと思ったのだろうか。

きっと気付いてないんだろうな。

「話したくなったら、話して」と返ってきた言葉。

別れ話をですか？

来週、出かける約束したなあ、来月は相手の誕生日だからホテルの予約も

プレゼントもチケットも準備しちゃったなあ

別れることになったら、私が貸した本とか返してもらって

私の家においてある、彼氏の服たちを渡さないとなあ。

LINEミュージックも退会しないとな。

なんて別れた時の想像をしてた。

別れようかな。なんて思うのは、数十回思い描いてて

昔は、別れる想像をして涙がでてきて

楽しかった日々を思い描いては悲しくなって自然に泣けてきたけど

今回は全然そんなことなかった。

新しい人を見つけてしまえば、私は悲しくないのかも。

今も、なんだかんだ私が上手くやれてて

特にすぐに結婚したいとは思ってなくて別れる理由もなくて

現状維持のまま付き合っている感じ。

それが崩れてしまえば、すぐに今回みたいに別れる妄想をしてしまうんだ。

ひとつの出来事を思い出せば芋づる式に私の悲しい過去が浮かび上がる。

こんなんで明るい未来を想像することはできない。

やっぱり将来一緒にいるのは無理だな。

私の負担が増えるだけだ。

彼氏に頼れないことに気付いてしまった私。

彼氏と一緒にいるときの自分が嫌いでしかたがない。

別れようなんてシミュレーションしてたけど、そんな簡単にいくわけがないんだな。

きっかけさえあれば別れるんだろうな。なんて脆い関係なんだ。

私が別れようと口にしたときあなたは悲しんでくれるのかな。