愛情を投げ捨てていた
とにかく、心の拠り所が欲しかったのかもしれない。
写真でしか知らない自分の小さい頃を育ててくれた両親のことを
思い返しては、涙ぐんでしまって
ちゃんと愛して育ててくれてありがとうなんて
ずっとこのまま変わらずっと過ごしていきたい。なんて
願って願って。
頼れる人がいなくていなくて
重いこの気持ちをいつ口に出してしまおうか。
いつがいいだろうか。
タイミングを見計らって、いつかいつか。
思いを口に出したとき
客観的に
どうすれば伝わるだろうか。
私のこの思いを正当化してもらえたような。
その考えがあのときの私の気持ちにすっぽり収まったようで
なんとなく心が晴れ晴れとした。
あんなに憂鬱だった気持ちがなくなっていったような。
これでいいのかこれでいいのか。