終着点

ずっと私の気持ちは宙に浮かんでばかりだった。

風船みたいに揺れて揺れてどこかにたどり着きたいのに行き先を見失ってしまって。

どうしたらいいんだろう。そればっかり考えていた。

自分が本当はどうしたいのか。どうしたほうが生きやすいのか。

そんなこと問いかけても自分自身分かる訳もなくて、ふさぎ込んでしまった。

人間関係って難しいなあ。相手との距離感なんて永遠に掴めるわけもなくて

私が発言したことひとつひとつ気にしてしまっては、悩んでしまって。

この選択肢が最善だった、なんて思える訳もなくて。

きっと大丈夫。なんて終わってから自分に言い聞かせて落ち着かせる日々。

でもそんなことは根本的な解決にはなってなくて、一時的なもので。

どんどん濁っていく私の心なんて相手はそんなこと知る由もなくて。

過去に相手にされた嫌だと感じた私の心が、どんどん蘇ってしまってしんどい。

付き合い続けるのも時間の問題かなとも思っていた。

私の心がいつ折れるのか、いつまで我慢できるのか、いつまで許せるのか。

なんで責められるような言い方させるんだろう。

なんでそんな私のこと馬鹿にした言い方ができるの？

あーあ。もっと大切にされたいなあ。なんて思うのはきっと大切にされてないから。

相手からしたら、私が感じた気持ちも理解ができなくて

相手にからしたら、日常的なことで今更のことで変わるなんて選択肢はなくて

私がどれだけ、つらい。助けてほしい。なんて声を張り上げても

きっと相手の心に届くことはないんだろう。

だんだん、付き合う内にそんな心の中が見えてしまった。

結局私が勇気を出して相手に伝えたとしても無駄なんじゃないか。

私と相手の間の中で一悶着起こるかもしれないけど

相手が私の心に寄り添うなんて未来は一向に見えてこなくて。

やっぱり、無駄じゃないか。

私があの時感じだつらい気持ちも消したくても消えない過去の傷も

結局どうでもよくて、なかったことにしたほうがよかった。

私が悲しいと思ったこと自体がおかしいみたいな言い方をされて

私が悪者にされて

私が悪いのかな

私がダメだったのかな

私は頑張ってあなたが考えることを分かろうとして努力したつもりだったけど

そんなことも相手は知らないまま

「俺に変わればっかり言うけど、そういう貴方は変わろうとしたの。」

なんて言われてしまって。

自分の中で思い悩んで、言うか言わないか悩んで

やっと思いで打ち明けたのに

あーあ、そんな言い方されるんだね。

もちろん、変わろうとした。

この人はこういう人だからって割り切ろうとした。

そういう風に気持ちを変えようとしたけど、文字から伝わってくる凶器は

私の心からなかなか離れてはくれなくて

その言葉を目にするたびにしんどくなっていく私の心を

私はもう見過ごすわけにはいかなかった。

私のことは私が守らないといけなかった。

カップルはお互いを信頼して支え合う････

なんて話よく聞くけど真逆だなあ。と常々思う。

 相手は私のことをどういう立ち位置で捉えているのかはよく知らないけど

私にとっては私自身を傷つける敵だった。

ひとことで言ってしまえば、ストレス。

一つ一つに縛り付けれて、ただただ心が死んでいくのが目に見えて分かった。

なんで私こんな人と付き合い続けてるんだろうと思った。

何回別れたほうが幸せなんだろうなって思ったのか数えられないくらい。

もう考えるのがつらくなって放棄した結果。

このコロナでLINEをする回数を減らして、会うこともなくなって

私の毎日は充実しっぱなしだった。

返信しないといけない。どうしようって迷ってた心も平穏を取り戻した。

これでいいんだろうな。